二式

ヘルボーイの二式のレビュー・感想・評価

ヘルボーイ(2019年製作の映画)
2.7
ダークファンタジーでクリーチャーへの愛に溢れた趣味全開のデルトロ版とは差別化されている。主要人物も違うし、グロ描写満載だけど全体的に雰囲気は明るく、単純なエンタメ映画になっている。けど、全てが中途半端で面白くない。

グロ描写は沢山あるけど節操がなく、いくつか良いところもあるけど雑。とりあえず血がいっぱい出て人をバラバラにすれば良いんだろみたいな感じ。雰囲気も明るいけど話自体は明るくはないので、バランスが悪い。明るいイカしてる雰囲気作りのための音楽も使い方がなんかダサい。そして、話が色々酷い。特殊な世界観で、初見では分かりにくいのに説明が下手。一気に話が飛ぶし、回想シーンが無駄に多いので、話の本筋が掴みづらい。ちょっと出てきてすぐいなくなる無駄なキャラが多いし、色んなことがあっさり解決しすぎ。人類滅亡とか言う割にはスケールが小さい。ヘルボーイやその仲間の活躍も少ないし、ベンは存在理由もよくわからない。

アクションも忙しなくカットが変わって分かりにくいし、締めもふわっとしていて盛り上がりに欠ける。他にも悪魔達や完全体のニムエもちょっと暴れたシーンがあって、あっさり退場するので肩透かし。とにかく全てが消化不良。

良かったところは、クリーチャーのデザインとミラジョボビッチ。悪役はハマってたし、何よりすごい美人でセクシー。続編がある風で終わったけど無理でしょう。
二式

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