正味な話、ギレルモが素直に3作目を撮っていたらこんなことにはならなかったのに..というか、そもそも本当に撮りたかったのはパンズラビリンスやシェイプ・オブ・ウォーターであって、ブレイドやヘルボーイはフィルムメーカーとしての踏み台的なコンテンツに過ぎなかったんだと思わざるを得ない。メキシカンというハンデをアメコミの実写化によって、出世街道をのし上がった業績はハリウッド史に残ることでしょう。とまぁ愚痴はここまでにして、本作の過去2作と大きく異なる点はゴア表現にあります。トゥースフェアリー辺りがギレルモ版の限界点だったのに対して、本作ではデッドプールやキングスマンに負けじとパワーアップしています。このおふざけ補正のないストレートなグチャドロの地獄絵図が受け入れれるか否かで評価が分かれると思います。個人的には悪趣味な域でやりすぎ感が否めませんでした。主演がロン・パールマンからデヴィッド・ハーバーに代わりましたが、前者は演技に関して難ありだったのでこの点は然程気にはなりませんでしたが、相変わらず特殊メイクのせいか唇周りや滑舌の悪さが気になりました。あと残念だった点はブルーが本編に出なかったこと。ニッチなタイトルなのに出演を焦らす意味ないでしょうに。続編は恐らく無さそうだけど、出たら一応は見るかな
