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クレアのカメラのsonozyのレビュー・感想・評価

クレアのカメラ(2017年製作の映画)
3.8
ホン・サンス監督作の4作連続公開の最後となる作品。
(『それから』『夜の浜辺でひとり』『正しい日 間違えた日』『クレアのカメラ』)

2016年の『第69回カンヌ国際映画祭』開催時に、監督が愛するキム・ミニとイザベル・ユペールが来ていたため、それじゃあ1本撮ってみようか的に数日で撮影したという作品。(イザベル・ユペールは『3人のアンヌ』以来)
という事で、69分と時間も短めです。

映画配給会社のセールス担当のマニ(キム・ミニ)は有能な社員で、映画祭のためにカンヌにやってきたが、突然、女社長ナム(チャン・ミヒ)から解雇と帰国を言い渡される。

日程変更が出来ない格安チケットだったマニは数日カンヌで過ごす事になり、海岸でインスタント・カメラを手にした女性クレア(イザベル・ユペール)と出会う。

クレアは、韓国人の映画監督ソ(チョン・ジニョン)と女社長ナムとも知り合い、シャッターを切る。

ソ監督とナム社長の関係。
ソ監督とマニの関係。。。
と、ホン・サンスならではの男女こじらせ問題はいつも通り。

クレアは、自分がシャッターを切るとその人は別人になる(変化する)と言う。
マニ、ナム、ソの3人はクレアのシャッターによって変わるのか?

カンヌの空気感/色彩。キム・ミニとイザベル・ユペールの共演。インスタント・カメラというアイデア。
楽しめました。
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