吉田ジャスティスカツヲ

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

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良いスピンオフでした👍


主要キャラクターのその後を見せたいだけで、要素と要素の間に纏まりの無かった前回の劇場版に比べ【短い時間でよく纏まった今回の罪と罰】。
本作だけで1話完結され、いわゆる『次回へ続く』要素がなかったことも好印象。

正直3作品連続公開される中で、内容に一番不安がある今作がトップバッターで大丈夫かと思いましたが、それも杞憂に終わりましたよ。


漢字で書くと『敬う』の字が心からすっぽ抜けた新人上司の霜月。
そんな彼女が主役だからこそ常守がやらなそうなムチャ捜査をしますし、悪人に対して言葉を選ばない姿勢が、今までPSYCHO-PASSに無かった【変な爽快感】を私に与えました。

また【もはやTV第1期とは179度くらい別のキャラである宜野座】。
かつては心が堅く尖がり過ぎて、大切なモノをいくつも失ってきた男が現場に居たからこそ、今回の物語での事件解決に直接繋がったように思えました。
TV第2期や以前の劇場版では、ファンサービスのための添え物程度の扱いだった彼。
今作では、そんな不満が吹き飛ぶほどのサイドキックぶりでしたよ👍






😒懸念されることは…観客ひとり辺りの金銭面。
今作が本編時間59分という短さであり、およそひと月間隔で(おそらく同じような本編時間の)残り2本を上映するスタイルだということがポイントなのです。

どうなの?それ🤨

私は予め3作品ヒトツヅリの前売券¥3,900を購入済みゆえに、全て劇場鑑賞する予定なのですが【全て観終えた際に元が取れた気持ちになるのかどうか】心配です。
それってつまり、90分の映画作品2本ぶんよりも高額を支払いましたし、同日中に観ることができない故に【劇場へ出向く交通費も3倍】なのです。

三カ月間PSYCHO-PASSに付き合った末に、深い感動や達成感を覚えるかもしれません。
はたまた、この程度の出来で時間や労力を消耗したと感じ【吉田の犯罪係数が300を超える】ことになるかもしれません。


最後まで鑑賞を終えたその時になったら、各作品への気持ちが変わる可能性があります故に、今回は未採点で宜しくです。