ハレルヤ

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのハレルヤのレビュー・感想・評価

3.8
中学卒業間近の主人公ケイラ。学校で「最も無口な子」という称号を与えられてしまい、自分を変えようと奮闘する姿を描いた青春映画。

内気な性格の学生ケイラが同級生への片想いや、父親との関係、SNSと現実の自分とのギャップと様々な悩みや葛藤を描いた内容。そんなに抑揚はありませんし、アメリカの青春映画ならありがちなド派手なコメディらしさもありません。

あくまで今の時代を生きる女子学生の日常に寄り添った作風。なので劇中の出来事が身近に感じやすくなっています。同級生たちの輪に入るのにも躊躇したり、少し歳上の高校生たちの会話に入るのも難しさを感じているケイラの姿に共感しましたね。

それでも無理に他人に合わせる必要はない。自分は自分らしくいれば良いという結論に辿り着いたケイラの成長物語。そして男手ひとつで娘を育ててきて、不義用ながらもその年頃の彼女を見守る父親の姿も必見です。

僕の中学時代はまだガラケーの時代でSNSとは無縁の時。別に無くても良かったと思いますが、当時にSNSがあったらまた違った感想になるんだろうなぁ。
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