エイス・グレードが主人公の物語だと思っていたので，ケイラという名が出てちょっと混乱した三遊亭呼延灼です．こんばんわ．でも視聴開始でもっと混乱した三遊亭呼延灼でもあります．本作視聴は厳しかったです．一緒に観ていたかれんさんが，「こんな奴いるかぁ」と不思議がっておられましたが，いるんですよ貴方の隣に．あの方は，私と結婚するまではずっとヒエラルキー最上層の人生を送られてきたので，理解できないのも無理ないんですがね．
まるで踏み絵のような作品じゃございませんか．エイス・グレード．つまり8年生．中学最後の学年であり14歳になる学年．内弁慶は一昔．今じゃネット，いやSNS弁慶と言ったほうがよろしいでしょうか．途中「中学生でツイッターがあるのは大きな差だ」という台詞がありましたが，産まれた時にはネットがあった世代とそうでない世代のギャップって今までのどのジェネレーションギャップよりも隔絶している気がいたします．例えば，三代目金馬師匠のお噺なんて今じゃ検索すりゃすぐですよ．私が初めて聴かせていただいたのって師匠のお宅にあったレコードだったんですから，情報に対する感性って全く別物でございましょう．学校じゃ，年間ベスト無口さんを受賞する少女だって，ネット動画の中じゃ生き方論を語ることができる，それが今という時代．でもね，視聴中気づきました．いくら環境が変化しようが14歳が抱える不安，苦悩，葛藤は不変なのねって事に．
下半身事情なんて，もうホントに「お願いコロして・・・」と赤面するほどに痛々しくて生々しくて，つまりやってる事は私らと変わらねぇなぁと思った次第．情報の入手先がエロ本から詳細なハウツー動画に変わったりしますが，本質は何も変わっていません．セックスの事で思考の99％が占有されているくらいに興味あることなのに，同時にそれに伴う自身の体の変化を嫌悪する．あぁいやだいやだ．
体の変化といえば，スマホを眺めているときに浮き出るケイラのニキビがとてもリアルでした．あれ見て連想したのが，私自身がスマホやタブレット見てて画面が暗転かなんかした折に画面に映る自分の顔です．アレ嫌いです，というか画面に映る自分の顔が好きな方なんていらっしゃるのでしょうか．もれなく間抜けな顔してるんですがね．アレを世間に公開するぞって脅迫されたら，かれんさんの3サイズなんて簡単に白状しちゃいます．上から・・・オヤ誰か来たようです・・・
高校体験入学のパートナーであるオリヴィアさん可愛かったですね．私だってあんなかわいい先輩に指導していただけるなら，もうちょっと真面目に学校通ったかもしれません．中の人エミリー・ロビンソン．IMDBで確認したところ，ドラマ「スコーピオン」のウォルター・オブライエンの姉の少女時代の人だそうです・・・いや，わからんって．
でも呼延灼しかと覚えましたぞ！
