Kamiyo

アパートメントのKamiyoのレビュー・感想・評価

アパートメント(1996年製作の映画)
4.2
(モニカ・ベルッチ)目当てで観た

切ない人間ドラマよりな作品だったと思う
勿論、「愛」がテーマの映画なんだけど
サスペンスとしても超一級なんだ
ヒチッコックの”めまい” ”裏窓”等に影響を受けているシーンが随所に見られる。

最初シ-ン宝石店で結婚指輪?を選ぶマックス(ヴァンサン・カッセル)にお店の人が
3つの指輪の魅力を説明するシーンがあります。
1つ目の指輪
 「これはシンプルですが平凡ではなく、気品に満ち溢れています。
  この指輪の魅力はこの気高さにあります」
2つ目の指輪
 「これはもっと遊び心と輝きに溢れています。
  でも軽く触れないと怪我をする恐れがあります。
  この指輪は撫でるのではなく、眺めるためだけのものです。」
3つ目の指輪
 「これはもっとも控えめですが、秘密が隠されています。
  くすんで見えますが、違った光の中では星のように赤く輝きます。
マックスにはそれぞれがとても素晴らしく思え、その場で選ぶことを諦めます。
ストーリーが進むにつれ、この3つの指輪こそがマックスを取り巻く
3人の女性であることが分かってきます。

スト-リ-はありふれたビジネス社会の一光景から始まるのだが
マックスはこれから東京に出張と言うとき、さっきトイレの前で聞こえた電話の声が2年前に消えた恋人リザ(モニカ・ベルッチ)の声だった
リザのことは忘れたはずだったのだが、心がギュッとなって
リザが電話してた個室に入ったら残り香で思い出が蘇って

もう出張は延期してリザを探すことにした。
当然 婚約者ミュリエル(サンドリ-ヌ.キベルラン)には秘密で東京に行ったことになってる。もちろん愛してるんはミュリエルだけ
なんで2年前突然いなくなったか知りたいだけ。

ミステリーように、早いテンポで進行していく。
マックス、リザ、アリス(ロマーヌ・ポーランジェ)マックスの婚約者ミュリエル、もつれあう4人の関係に、目が離せない展開。

リザを追って街を探し回って、リザのアパートメントに辿り着いた。
そこにいた女は 自分がリザだと名乗った
(本当はアリス(ロマーヌ・ボーランジェ)言う)
アリスと話すうちにいろいろリザの事が分かる、実はアリスは、女優の卵だったリザの向かいのアパートに住んでた
その頃リザの部屋に頻繁に出入りしてたマックスの事を好きになった。

主人公は本当はアリスだったです、マックスを手に入れる
為に数々の嘘を親友のリザと恋人マックスつく
愛して欲しくて・・・あなたの愛が手に入るなら手段は選ばない!って思えるくらいマックスが好きになった

ラストシーンの、婚約者と抱き合うマックスを涙目で見つめるアリスはよかったですね。
こんなに切ない気持ちにさせられたのはいつぶりだろうか…
燃え上がるような恋をした経験があれば共感できること間違いなし!
あなたの恋の経験値が試される作品です。

モニカ・ベルッチが完璧なほどに美しい
ロマーヌボーランジェが印象的ですばらしかったです
Kamiyo

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