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若おかみは小学生!のニクガタナのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
3.8
交通事故で両親を喪くし、旅館を営む祖母に養われることになった少女の成長譚。witihユーレイ&小鬼。先行していたTVシリーズの総集編かと思ってたら、全然別ものらしい。メインキャラデザは原作挿絵のイメージを踏襲してるようだが、大人のキャラはジブリ風。構成上手く単体で鑑賞できるよく出来た作品。劇伴が安い印象なのはちょっと残念。ユーレイ達との関係が甘すぎないファンタジー設定で、両親の死を乗り越える健気な主人公の奮闘ぶりに泣いちゃった。演じた天才子役小林星蘭の抑揚のある理想的な小学生女子芝居が見事。主人公のライバルで大旅館の跡取り娘ピンフリの偉人名言引用が秀逸「夢見ることができればそれは実現できる 」byウォルト・ディズニー、蓋し名言。覚えとこ。高坂監督と言えばレイアウトが上手くて浦沢直樹作品や「茄子」シリーズで有名な職人。ファンタジー作品は細かい生活描写に嘘を感じると全体が嘘くさく感じちゃうものだが、その点誠実な演出に師匠宮崎駿の影響感じる。冒頭と最後の神楽の描写が秀逸。
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