オカルトチャンピオン

ビリーブ 未来への大逆転のオカルトチャンピオンのネタバレレビュー・内容・結末

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

法が間違っていれば社会が良くなることはない。
たった50年前の間違った社会を正そうと闘った女性と家族のはなし。

主人公のギンズバーグさんが昨年亡くなられたギンズバーグ判事だったとは!
アメリカが揺れに揺れたこの大変な事件を耳にしながらギンズバーグ判事がどんな女性か知らなかったので、この映画を見て歴史的にも重要な人物だったんだなと知りました。

世界の流れは少なからず大国アメリカを模範として見直されていくもので、日本でも男女平等やジェンダー問題など少しずつ理解が深まって社会を正しくしていけているのは、彼女が闘ってくれたおかげ。

50年代に結婚して子供も育てながらハーバードのロースクールに通うだけでも大変なのに、夫のガン治療と授業を支えながら、ご自身も主席で卒業される凄さはちょっと並じゃない。
それでも弁護士事務所に就職できない辛さは自分には想像できないものだったのかもしれない。

この映画でとても重要なルースの考える源になっているのは時代の変化、娘の存在だ。
今まで男性に失礼なことを言われてもその場で聞き流していたルースの前で、堂々と文句を言える娘の存在が彼女にとって大きいものだったんだ。

裁判者で内容は難しいし、この裁判で負けるわけにはいかないACLUのメルは意地悪だし、裁判官、相手弁護士は腹立たしいけど、ルースは最後まで諦めずに"自由"を求める。
"国を変えろとは言っていない、それは勝手に変わるもんだから。国が変わる権利を守ってほしいんです"
これは大事な言葉だ。
そこで生きる人がいる限り、国も法律も変わっていかなければならない。

今を生きる人にとって重要なテーマであり、彼女のあとを続かなければいけない。
世の中が悪いほうに変わるのはとても簡単だから。っていう感想。