たいてぃー

ジュディ 虹の彼方にのたいてぃーのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.7
いつまでも、脚光を浴び続けるのは、難しい。家族を犠牲にしてまでも、過去の栄光にすがりつく。酒に男に逃げても上手くはいかない。ロンドンのステージに上がる前に、「やっぱり無理」って、逃げ出そうとする。
こんなジュディ・ガーランドの晩年の苦悩をレネー・ゼルウィガーが演じきる。スゴい。オスカーも当然だよね。
レネー・ゼルウィガーもいろいろあったようで。「ブリジット・ジョーンズの日記」でのコミカルな演技から、「シカゴ」、「コールド・マウンテン」など、どんな役もこなしていたのに、芸能界から離れる。ホント、いろいろあったんだろう。だけど「ブリジット〜」の続編から復帰して、そして本作。レネーの熱演は必見。
本作、中だるみ感があるって、批判がある。確かにそうかな。だけど、それを救うべく、バイプレイヤーがいい。ロンドン公演での補佐役ロザンヌのジェシー・バークレー、口の曲がり具合がキュート。ジュディの熱狂的ファンのゲイのコンビ。この2人のアパートでピアノで歌うシーンがいいね。子役時代のキツいところ演じた幼い女優に、この子をこき使う陰険な映画会社のおじさん。時代が時代とは言え、過酷すぎる。
ラストの「オーバー・ザ・レインボー」は泣ける🌈。レネーの熱唱にしばし、心を奪われた。歌も相当、練習したんだろうね。やっぱり、当然のオスカーだね。
※本作、3月に劇場で鑑賞しましたが、コロナ禍でレビューは控えていました。DVDが発売されましたけど、今一度観ようとする気になれていません。子役時代の描写がキツ過ぎるのが要因と思いますが、ラストの「オーバー・ザ・レインボー」の熱唱はもう一度観たくて、どうしようか迷っています。