Yoshiyuki

幸福なラザロのYoshiyukiのレビュー・感想・評価

幸福なラザロ(2018年製作の映画)
4.7
ラゾロの眼差しが美しかった。
どこか憂いと希望と色んな感情が混ざったような彼の表情の奥深さと美しい青空と村の景色。

騙されて働く前半のシーンでは、晴れ晴れとした美しい青空と緑が広がる明るい印象、町で暮らす後半のシーンでは、雑多でパッとしない街並みに雨や曇り空が覆う。
この景色や画面上の色合いのコントラストは、前半で伯爵夫人が言った、「自由になれば、現実の過酷さを知ることになる」(的な)台詞を表しているのか、、、。

純粋さの象徴であり、神のような存在だったラザロ(純粋さが衰えなければラザロも衰えない?)も最後は俗世の悪(?)の前には勝てず、消え去ってしまう。

狼の存在は何だったのだろう、、、
うーん監督に話を聞きたい!!!

最初から最後まで美しく、静かながらもテンポの良い展開から目と心が釘付けでした!
Yoshiyuki

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