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COLD WAR あの歌、2つの心のmhのレビュー・感想・評価

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)
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戦後すぐに亡命するポーランド人を取り巻く恋愛ドラマ。
モノクロでかっこいい画作りを優先しててこんなん「イーダ」やんと思ってたら同じ監督さんだった。初見で察知した自分を褒めてあげたいけど、まあどっちもみてればだれでもわかるか。
あまりに重いテーマとおしゃれな画作りが乖離しているように思えた「イーダ」だったけど、こっちのテーマはそれほど重くないので、気軽にみてられる。この監督にとってはこのくらいがちょうどいい重さなのではないだろうかと思った。
純粋なフォークロア保存活動(「ガジョディーロ」みたい!)だったはずがプロパガンダに利用されたり、ポーランドにおけるスターリン信仰だったり、ユーゴスラビアとソ連は袂を分かっていた(から会いに来られた)りと、時代背景がわかっていると、もうちょっと楽しめる作りになっていた。
終わりもおしゃれにしてたけど、これだったら、もっとほかにいい案ありそうなんだよな。
やっぱこの監督、おしゃれに決めることばっかり考えてるよね。
「親愛なる同志たちへ」もそうだったけど、国際的な評価を受けた監督が暗黒面――おしゃれサイドに堕ちていくのはみていて気持ちのいいものではないね。
面白かった。
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