にしやん

誰もがそれを知っているのにしやんのレビュー・感想・評価

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)
2.3
イランの巨匠アスガー・ファルハディ作品や。いやー、これはもひとつどころか、はつきり言うて駄作やな。
まずミステリーとして全然あかんやろ。こんなネタではミステリーとしてはちょっと厳しいで。捻りが何もあれへん。
「誰もがそれを知っている」ってタイトルやけど、犯人誰かは別にしても、ネタ的にはこれしかないもんな。それも観てるもんかて途中で段々分かってくるしな。このネタで2時間以上の尺は、どう考えも厳しいで。
それとストーリーも単調や。誘拐事件の身代金要る要らんの話と、嘘ついたついてへんの話を室内で延々やってるだけ。せっかくスペインでロケやってんのに、スペインの風景を活かした見せ場があれへん。こんなんやったらわざわざスペインでやる意味あったんかいな。
ラストかて尻切れトンボにして余韻を持たせた感じにしてるけど、これかて話自体がなんかぐちゃぐちゃ過ぎて、この先ほんまの最後までは物理的に描かれへんかったんとちゃうかな。無理やで。実際この話最後どうやって収拾すんのやろ。謎やわ。
最後にやけど、主演のペネロペ・クルスとハビエル・バルデムってな実際に夫婦やんか。これって果たしどうなんやろな。わし的にはこの配役ないわ。まあ映画観てたら分かるわ。やっぱりこの映画ミステリーになってへんわ。どういうことで映画を面白くしようかという狙いがいまいちわからんな。感覚の違いなんかな?わしには分からんわ。
にしやん

にしやん