kyohei

誰もがそれを知っているのkyoheiのレビュー・感想・評価

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)
4.0
好きなジャンルのラストの後味が悪い系のそして、なおかつ家族崩壊プラス嫌な田舎の磁場のような沼に引き込まれていく話で、2回は観たくない嫌な映画でしたよ…

妹の結婚式の為にアルゼンチンからスペインに帰ってきたラウラ(ペネロペ・クルス)と幼なじみのパコ(ハビエル・バルデム)が再会…
妹の結婚式中にラウラの娘さんが失踪・誘拐される。
それを解決する為に家族達の知られたくない秘密や心の中で思ってた事が暴かれていくという…サスペンス的なストーリーでした。

正直、パコが全く救われず可哀想だなぁと思いました。
昔、奉公先の家族達には、土地は安く手に入れやがってと疎まれ…
誘拐されたラウラの娘は、実の娘だったといきなり知らされ…
ラウラと娘の為に土地を売って身代金を用意したのはいいけど、救ったとしてもラウラの娘さんには自分が父親だとは言えず…、奥さんにも去られてしまうと言うかなり救いの無い感じにはゲンナリでとしましたよ…

しかも真の犯人がわかったとしても、何ともいえない、やるせない感じ…
こんな風に家族が崩壊するようになるとは、今後、既に気づいている母親との関係とこの家族は一体どうなるのか…で終わっていくので考えさせられました。

なんと言うか近しい親族に対してある妬みや嫉妬みたいな物は全世界共通なのかなぁとぼんやりと思いました。

あと、ペネロペ・クルスはやっぱり綺麗だった…奇跡の45歳ですな。
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