暇を持て余し、何者かになりたかった学生たちが繰り広げる『オーシャンズ』のようにはいかない、ダサくグダグダなメタ且つモキュメンタリー"風"クライム劇(非コメディ)
「風」というのは※演出内容に触れますが
実際の本人たちがインタビューで登場というドキュメンタリーの側面は確実にありつつも、その再現は確実にフィクションで、アメリカン番組ではよくあるパターンの「体験談」再現ドラマとよく似た作りになっています。
ですがそれだけに留まらない面白味のある演出が一定の映画好きには刺さりそうな感じですw
といっても、俳優陣はエヴァン・ピーターズをはじめバリー・コーガンとW主演のような形で若手で鬼才・変人役の多い役者が多いのですが、事件の内容は"圧倒的地味"w
『レザボア・ドッグス』や『オーシャンズ11』などの名作「窃盗・強盗映画」からの影響の問題性と言ったらあれですがw そこからの犯行による原動力やこの映画自体のオマージュという形での影響力は笑えないです。
そしてそんなフィクションのように"華麗"にはいくはずがないという現実の"苦味"と向き合う当人たちの"メンタル"リアリティというその2点の"演出カバー力"で観るに耐え得る「アートハウス系」映画となってるのがこの映画の凄いところだと思います。
実際のリーダーのエヴァン・ピーターズに引けをとらない何かやらかしそうなネジが外れたアホ顔は妙に説得力あるのはなんなんだw(俳優になったれw)