なっちゃん

アメリカン・アニマルズのなっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

現代に生まれた若者の真実の物語

首謀者全員があまりにも愚かで無責任。全員が心のどこかで、誰かがなんとかしてくれると思っている。
もしくはいままで彼らが積み上げて達成した(つもりの)ことはすべて実は見えない部分で誰かが隙間を埋めていたことに気づいていない。想像力が足りてない。
だからいざ司書を襲う時にも怖気付いて1人ではできないし、運ぶ本の重さも計算外。逃走経路も計算外。失敗したら誰かのせい。

でもこんな時って誰にでもあるから、どうしようもなく共感してしまう。し、気づかないうちに実は自分も今でも無責任な愚か者やってるんかもしれんと思った。気をつけたい。

冒頭で真実の物語と言っておきながら、映像は本人たちの発言内容によって色やかたちが変わるし、最後には「ウォーレンは本当にアムステルダムに行ったのか?」と投げかける。
登場人物のインタビューをもとに真実の物語が作られたけど、これが真実なのかはわからない。
人間の記憶なんて曖昧なもの信じられませんねって話かと思った。
なっちゃん

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