たつなみ

アメリカン・アニマルズのたつなみのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.0
2019年ラストレビュー。

予告編やポスターヴィジュアルのスタイリッシュさとは真逆の作品。
ハッキリ言って爽快感は皆無。
でもこれ程感情移入してしまう作品はなかなか無い。
特に主人公グループの犯行後の『やっちまった…』というイヤ〜な罪悪感が胸に突き刺さってくる。

主人公達は皆んなこれから社会に出ようとする若者たち。
誰もが経験したことのある、『自分は特別な存在になれる』という思いを胸に秘めて日々モヤモヤしながら過ごしている。
『強盗』という手段には誰も共感出来ないが、彼らを犯行に駆り立てたモノは不思議と理解出来る。
実際に犯行に関わった本人達が登場する所も面白い。

『悪いことはやっちゃいけないよ』という物語ではあるが、若者たちが名を上げようとして無謀なコトをする『やらかし』の物語でもある。
服役した彼らのその後についても語られているが、相変わらず夢ばっか見てる所も笑える。
こういう結末が分かってる実録犯罪モノって色んな表現方法があって面白い。

【2019年の終わりに】
今年は仕事が多忙だったのと、私自身の体調不良もあり、年間100本の鑑賞目標の所、66本という結果となりました。
それでも今年観た作品はどれもこれも素晴らしいものばかりでした。
今年私が劇場で鑑賞した作品のベスト10は以下の通りです。

1.宮本から君へ
2.メランコリック
3.ゴーストランドの惨劇
4.クリード 炎の宿敵
5.スパイダーマン スパイダーバース
6.アベンジャーズ エンドゲーム
7.ザ・バニシング 消失
8.ザ・ギルティ
9.クライマックス
10.ドクター・スリープ

毎年、邦画は素晴らしい作品ばかりで本当にレベルアップしていると感じます。
来年もどんな作品に出会えるのか楽しみです😁

フォロワーの皆さん、今年も沢山のいいね!ありがとうございました。
来年も素晴らしい映画に出会えます様に。
良いお年をお迎え下さいm(__)m