どんどん生活苦になろうとも捨て難い音楽愛と"親子バンド"
進学のため前に進み出す娘と娘を留めたい父親の子離れのとき
この映画は音楽と一風変わった「親子バンド（現代風）」をテーマに、キャストの個性の魅力も歌唱力もサントラも非常に品質高く"ハートフルヒューマンドラマ"に仕上げています。
ミュージカルに振り切らない"ミュージカルじゃないミュージカル"と言えるような音楽中心の有り様はバンド名「We're Not a Band.」と呼応してるようですねw
歌の頻発具合はディズニーミュージカルや少し前の「ボリウッド」映画にも近しいかも？
バンドと言っても、生楽器でガチャガチャだけじゃなく、エレクトロな機材で音色を変え、パソコンで編集するDJ風と音楽映画としてやっとこさ"現代的"。
それを「Spotify」に上げるというSNS的手法も現代的です。
親子両方が主役として立ち、きちんと妻→娘へと注ぐ音楽・バンド愛の父、医者としての人生設計を夢見る娘と、両者の心情に視聴者がそれぞれ感情移入できるだけのヒューマンドラマを描いてます。
どちらかというと父親の身勝手さが娘の躍進を足止めするという、"若者"心情に重きを置いたものですがw
「音楽映画」として観れば、主役と観客の心情を乗せてフワついたサントラと、親子それぞれの歌唱力、それぞれの多色の表情が魅せる演技と"サクッ"と見れる完成度はかなり高い映画と言えると思います。
巨乳強調ファッションが気になるがな！
