いい話。
いや凄くいい話なんだけど……どうしても綺麗すぎと感じちゃうんだよなあ。
物語は、難病の筋ジストロフィーを患う男と、それを介助するボランティアの話である。サブタイトルにもある通り 〜愛しき実話〜 らしいので、私が綺麗すぎるとケチをつけるのも、お門違いなのだろう。
私が知らないだけで、世界には障がい者とボランティアの、こういう素晴らしい関係は存在するんでしょうね。そして、そういう素晴らしい関係性を築くことは可能だということだ。
私は仕事柄、重度の障がいを持つ人と接する機会があるのだが、10年以上経っても、いまだにどう接するのが正しいか悩むし、答えを見いだせない。
でも、それは介助する側の気持ちしか考えていなかったからで、介助される側の気持ちが分からなかったからかもしれない。
自分がこのような重度の障がいを持っていたら、どうなっていただろう。この映画のように、明るく前向きに生活をできただろうか。
そう考えると、これから障がい者への接し方も、また違ってくるような気がする。