かず

フォルトゥナの瞳のかずのレビュー・感想・評価

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)
3.7
"もし、他人の運命が分かるとしたら?"

原作未読ですが、個人的に好きな小説が沢山ある百田尚樹さんという事で、やや期待。
監督も三木さんという事で、予告編通りの期待裏切らない展開。

フォルトゥナとは、「運命の女神」
もし、他人の運命が見えるとしたら、あなたはどう行動するでしょうか?

幼い頃の航空機事故の記憶を抱えて生きる木山と、フォルトゥナの瞳を持つ事で運命的な出会いをした葵。
身体が透けて見えるということは、その人の死期が近い。
運命を変える事は最早、神の領域で、それには代償が伴う。
"お前はその人の人生を全て背負えるのか"という言葉が印象的。

人は1日で9000回の選択をしているそう。
この道で帰ろう、この電車に乗ろう、そうした選択が運命を引き寄せてるのかな。

人の運命に干渉しなければ、自分が死ぬ事も無い。ただ、助けられるものを見殺しにしているという現実が、彼を苦しめる。
自分が生きるのか、大切な人を助けるべきなのか。

木山が身体が透ける意味を知る冒頭のシーンは少し衝撃的だった。

今回、号泣しなかったのは、恋愛映画としての葵と慎一郎の関係性が少し浅く、家族同然の関係性であった斉藤由貴さんと時任三郎さん2人と慎一郎の関係性の方が目立ってたからかなと。

有村架純さんの透明感は作風に合ってるのでとても良き。ただただ可愛い。
近所のdocomoで最新機種オススメしてほしい。

ネタバレになるので言えませんが、このストーリーには普通に生活してる分には、不自然に感じる事が多くあります。ただ、最後にはスッキリ繋がりますし、結末を知ってから思い返す時の、あの感情は僕、明日と近いものがありました。

賛否分かれてるけど、若い人には響くと思う。ただの恋愛映画…ではない
綺麗なストーリー。。
かず

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