かず

宇宙でいちばんあかるい屋根のかずのレビュー・感想・評価

4.2
「後悔は行動してからするもんだ」

久々ですね、レビュー書くのも。
あーよかった。で済む映画ではなく観た後に色々考えれる作品、とても良いです。

隣に住む大学生に恋するつばめと、突如現れた"星ばあ"との物語。

中学最後の夏休み、人間的に色々多感になる時期ですよね。"噂"にとらわれがちになる時期もあった気がします。
その中でつばめの置かれている複雑な環境が余計に彼女を苦しめる。
「隣の芝生は青い」っていう表現そのもの

つばめと星ばあは真逆の存在であり、感性も性格も違う。だからこそお互いが良い影響を与え、心開けるようになり成長していったのかなと。人との出会いって大切ですよね。2人の掛け合いというか、やり取り見てるだけでホッコリします。

SNSやネットが普及して、得られる情報は多くなりました。でも本質的なモノってあまり無くて、今まで出会ってきた言葉、出会った人が今の自分を作っているのだなってそんな気がします。
伝えたい人に言葉でしっかり伝えること、やらない後悔より、やって後悔。

この作品は解釈を見ている人に任せている部分が多くあるので、パンフレットを読むとスッキリするかも。
ファンタジー要素嫌いなんですけど、スッって入ってきたのが不思議でした。
前向きで温かい気持ちになれます

〜キャスト編〜
桃井かおりさん演じる、"星ばあ"は樹木希林さんと重ね合わせて見ていた気がします。
清原果耶さんの透明感と可愛いさと、感情の起伏と。惹きつけられる"何か"を感じるんですよね。本当にすごい…毎回の出演作が楽しみです。
伊藤健太郎さん…絶妙なカッコよさ…

全てが"ちょうど良い" 作品って中々無いと思います。とても共感でき、この時期に出会えて良かった作品です。
美しく綺麗な世界観が素敵でした
かず

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