ひらさま

パニック・イン・スタジアムのひらさまのレビュー・感想・評価

3.2
9万人の大観衆で埋まったスーパーボウル(吹替では全米選手権?と言ってた、アメフト詳しくないもんで)会場のスタジアムにライフルを持った男が潜んでいるのが見つかる
通報を受け駆けつけた警部はSWATに出動を要請
しかし男は用心深く姿を晒す事なく、配置についたSWATも手が出せない
さぁ、大変
なんだけど、例によって曰くありげな中年カップルの痴話喧嘩やら、借金まみれの中年男の自業自得ぶりやら、その他のどーでも良い挿話でお茶を濁され、中弛みは続く
映画の中ではスーパーボウル会場はよく狙われる
「ブラック・サンデー」みたいに豪腕で押し切った方が面白いに決まっているのに、どーしてメロドラマ挟んじゃうかな?
終盤になって犯人は乱射を開始、メロドラマの皆様が犠牲になるのも常道
スタジアムはいよいよ大パニック
最後は見せ場の少ない主役のチャールトン・ヘストン警部に花を持たせて犯人を倒す
でも、結局犯人の目的はさっぱりわからないまま終わるんですよ、なんか消化不良
長距離射程の高性能ライフルが普通に手に入るアメリカ、銃規制を訴えたプロパガンダ映画?かと思いきや、主役は全米ライフル協会会長だったヘストンだし、犯人どころか映画そのものの製作意図も分からず
SWATの隊長を演じたジョン・カサヴェテスがカッコ良くて1番の儲け役
キャストはかなり豪華ながら、渋目を揃えてる
中年カップルは強面のデビッド・ジャンセンと同じく強面姉御のジーナ・ローランズ、カサヴェテスの奥さんですね
劇中接点なしの夫婦共演
2時間に収まっているのが救い
取り敢えず最後まで観れちゃいます