りっく

アースクエイクバードのりっくのレビュー・感想・評価

アースクエイクバード(2019年製作の映画)
2.5
異国の地である日本で繰り広げられる三角関係は、例えばアリシアヴィキャンデルに必要以上にカタコトの日本語を話させることで異国人を好奇の目に晒し、あるいは写真家の被写体への想いが宿る数々の写真によって、見る/見られるという関係性を強調し、嫉妬や焦燥感を掻き立て、サスペンス的要素を盛り上げようとする。

ただチグハグな日本描写以上に、あまりにも薄っぺらく興味を持続させるのが難しい物語と、美的感覚による雰囲気モノで押し通すにしてはアーティスティックな要素が弱いセンスの問題か。死神のように周囲に死を招いていまう顔色の悪いヴィキャンデルだけが印象に残る。
りっく

りっく