ひで姐

ペット・セメタリーのひで姐のネタバレレビュー・内容・結末

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

個人的に今まで観てきた中でも5本の指に入る傑作(またかよ…と思わんでくれ。前レビュー(キラーコンドーム)参照)でもある89年のオリジナル版、劇場公開当時エンディング主題歌をラモーンズが担当してると聞いてほぼそれ目当てで観に行ったのですが、ラストシーンの衝撃度にやられて「おすすめのホラー教えて下さい」という質問には必ずこの作品を推してました。そんなペットセメタリーがリメイクされるという事で楽しみにしてハードル上げ上げで臨んだのですが…。

結論から言うと「そこじゃないんだよ!」感。ワシがペットセメタリーをオススメする理由は、ホラーのようであってホラーでないところ。ホラーのようで実はとても悲しい…家族を思うが故の悲劇の話だからなのです。オリジナルを何度も観て話の展開はわかっているのでアレンジ具合に注目して観賞してましたが、娘エリーちゃんがトラックに轢かれてしまったところがクライマックスだったかな…?ここら辺まではほぼ忠実にオリジナルをなぞっていたのですが、ここからのアレンジ具合が…

とりあえずダメだったとこ・
・パスコー君の扱いが雑すぎる。中盤~終盤にかけての最重要キャラだったはず。
・ゲージの最期のセリフにあたる描写が無い。あのシーンがあるからこそオリジナル版は悲しく切ないお話になったのに何故そこをはしょった??
・ラストシーン。そーじゃねーんだよ!あのシーンはルイスとーちゃんのレイチェルかーさんに対する想いの全てが凝縮されてる名シーンだったんよ…!

この3つ。個人的に「一番曲げちゃいけないとこを曲げてきやがった」という感じでした。

よかったとこと言えば、ジャドじーさんのあのシーン…オリジナルのオマージュと言うか、あ、確かここ殺られるとこだ…ってとこで殺られずにホッと一息ついたタイミングで「うがー!」ときたとこ…くらいかしら?あ、あとレイチェルが車でボストンから戻るシーン、道路の看板にデリー(ITの舞台の街)の文字を見つけた時はテンション上がりました♪スティーブキングユニバース(SKU)とでも言いましょうか。パスコーとゲージも「シャイニング」で繋がってたのかな?とか。

オリジナルを知っているし好きな作品だからこそ厳しめ評価ですが、オリジナルを知らなければ3.7~9くらいのスコアつけてたと思います。もし気になった方はぜひともオリジナル版を観てほしいです。
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