シノミー

七つの会議のシノミーのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
4.4
日本社会を構築するのは果たして正義か。
組織に属し、会社のために利益を上げる。
これが日本のサラリーマンだ。
営業成績がすべて。
売れたらノルマを達成できる。
未達ならば、上司に叱られ、次はもっとノルマを達成できるように目標を設定しなければならない。
そうして築き上げてきた地位や名誉や信頼はどれほどの価値があるだろうか。
自己の保身や目の前の数字だけに踊らされ、不正で成り上がっていくことは意味があるのだろうか。
本質に気づいて正しくないことを言われるがままやるのか、
それとも正義の意味を知り、組織に歯向かってでも己を貫くか。
僕は圧倒的後者だし、できるだけいい世の中をつくりたいって思うけど、社会は不正にまみれている。
それが原因で取り返しのつかないことになる。新聞にはそんな前例がいっぱい書かれている。なのに隠蔽は絶えない。
この映画を観て、ドキッとした人、
俺もその資質あるかもって感じた人は、
こんなクソッたれな世の中を変えるために今一度考え直してほしい。
結局すべて自分に返ってくるし、僕はストレスでどうにかなりそうだから、できるだけ早く気づいて自分から辞めたい。
もちろん周りの圧力とか、自分の生活もあると思うが、そんなそんなのはどうだっていい。
生きてりゃどうにかなる。ビクビク怯えながら生きるのか、自分ができることを探して成長するか。
他人に迷惑をかけたり人の命を奪うなんてまっぴらだ。
一生かけて罪を償うなんて会社を辞めた方が万倍マシだ。
就活生の僕からすれば今の時期に最高の映画でした。
役者の演技も脚本もよく練られていて一瞬の2時間でした。
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