ぴのした

七つの会議のぴのしたのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
4.1
最高に面白かった!!ほぼ歌舞伎やん!!歌舞伎見たことないけど!企業を舞台にした歌舞伎風ジャンプ漫画って感じだった…。

野村萬斎の狂言師であることを隠そうともしていない大げさな演技と台詞回しが最高。ランボーみたいに後ろからヌッと現れる度に爆笑したんやけど笑

最初は何を考えているか分からない野村萬斎が後半にどんどんカッコよくなっていく様子がたまらない。

主人公であるはずの八角さんの一人称的視点ではなく、事務の女性や課長の目線から八角さんという人物に迫っていく構成が先が読めなくて面白い。

半沢直樹みたいに香川照之がずっと悪者かと思いきや、悪役がどんどん上に登っていくというか、黒幕に次ぐ黒幕が登場するのがまたジャンプっぽくて良い。最後に香川照之と共闘するのもカッコいい。

ラストの「世の中から企業の不正を減らすには」という1人語りが、結局世の中に伝えたいテーマなんだろうな。新聞でいくら解説してもこういう問題は分かりにくいが、エンタメで説明されると(簡略化されているとはいえ)すごくわかりやすいし面白い。最後のこの演説も内容的には堅苦しいが、スラスラと聞ける。