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ワイルド・スピード/スーパーコンボのHrtのレビュー・感想・評価

3.0
観る前は邦題のダサさに突っ込まずにはいられなかった。
ただスクリーンで起こっていることは「コンボ」だったし、ラストのボス戦は間違いなく「コンビネーション」の戦いだった。
この映画、ドウェイン・ジョンソン×ジェイソン・ステイサム×イドリス・エルバという共演が実現しているだけでもすごいが、そこに割って入るハッティ・ショウ役ヴァネッサ・カービーも『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』以上に輝きを放つ。
それに加えカメオ出演扱いの豪華キャストも登場。その顔ぶれから明らかに監督デヴィッド・リーチのユニバースだ。
ドウェインの相棒的存在の「彼」と航空機内で鉢合わせるシーンも、少しスベり気味だったものの楽しめた。

舞台はロンドン、モスクワ、サモアが用意されている。
LAでチェイスを繰り広げれば本家が出てこざるをえなくなるのであえてホブスをヨーロッパに呼び寄せた形になっている。
ロンドンの風景をカーチェイスで切り裂くスクリーンはいつもよりスタイリッシュで、その分ワイスピ感は損なわれてしまった印象だ。
本家プロデューサーのヴィン・ディーゼルが関わっていない時点で流れを汲んだものにはならなかっただろう。
しかし本作の設定や生まれた関係性はどうするのだろうか。
ドウェインがヴィン含む出演者との不仲から次回作に出演しないかも、というニュースもある中であと2作をどうしていくのかとても気になる。
確実にMCUの影響を受けているワイスピシリーズ。
本作がその世界を拡げる役割を担うのか、シリーズを瓦解させるきっかけになってしまうのか。
少し心配な面もあるが今後が楽しみな一本であることは言える。
細かいことを求めてもしょうがないことは理解できるので、全て受け入れて行く末を見守ろうと思う。
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