Cisaraghi

オーケストラ・クラスのCisaraghiのレビュー・感想・評価

オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)
-
あまり治安がよろしくないとされ、日本人向けの観光案内などでは、用がなければ近づくなと言われがちなパリの丑寅18・19・20区。こちらはパリ19区の小学校。6年生のクラスは例によって多様なルーツを持つ子供たちで構成されている。

似たような映画を立て続けに観ているので、さすがにまたこのパターンか…と思わなくもないけれど、音楽に絞ってきたところが新機軸。おそらく超有名なクラシック曲ばかり使われていると思われるが、映画の中で聞くとどれもとても新鮮。「シェヘラザード」って、こんなにいい曲だったんだと感動した。あのソロはアーノルド本人が弾いてるって本当?すごい!ヴァイオリンは素晴らしい楽器だなあと再認識できる映画。やってみたくなる。

主役はあくまでも男子たち、男子を助け盛り上げ、映画に花を添える脇役的な女子たちの描き方は今時どうなんだろうとか、しつこい歯茎ジョークの垂れ流しには閉口するし、レストランの場面で飛び交っていた大人のジョークも笑えず、フランス人のジョークは面白くないのか?とか、少々引っ掛かる部分もあった。

・モーツァルト:ディヴェルティメントK.136
・バッハ:無伴奏のためのパルティータ第2番ニ短調
・メンデンルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」作品35第1楽章:海とシンドバッドの船出
・Wayala:Tiranke Sidime (先生とアーノルドのお母さんが踊っていた曲。ギニアの歌手らしい)
・Freedom:リッチー·ヘイヴンス
Cisaraghi

Cisaraghi