アイアンクローのCisaraghiのネタバレレビュー・内容・結末

めちゃくちゃツラい、しかも実話と聞いたので、ショックを受けないために、プロレスファンの間では有名らしいこの一家のことについて調べてから観た。おかげでショックは受けずに済んで涙も出なかった。プロレス業界に、このように次々と不幸に見舞われた悲劇のプロレス一家がいた、という話として淡々と観た。なぜこうなってしまったのか、観ている方としては原因を求めたくなるが、そこを突き詰める映画ではなかったような。怪我と薬物の切っても切れない関係、筋肉増強剤なども当たり前に使われていたのではないか、自殺の連鎖(実際にはもう一人兄弟がいて拳銃自殺しているので、自死したのは３人)、兄弟のことは兄弟で解決しろと、心配するどころか突き放す父と母は何？彼ら兄弟には、死んだら天国に行けるという宗教的信念があったのだろうか？等々、後から色々思い巡らせてしまった。

いつもながら生命力強そうなリリー·ジェイムズが救いだった。