素直に鑑賞して、素直に騙されるべき映画。
撮影手法はもちろんだけど、その良さを上回るくらいの脚本の良さが見事だった。
あ、そういえばそうだった、という伏線回収。
たしかに、最初はなかった女の画像が途中から入ってきたのは違和感あったけど、そういうことだったのかと。
ここでエンディングなんだな、と思ったところからのまさかの展開がすごい。
今になって思えば、こういう作風でああいうエンディングは
あり得ないって思えるんだけど、騙されました。
母親に関する、作中の最初と最後に出てくる、とある同じ一言、
最初のは「そんなこと言ったらダメだ！」って否定的に思うんだけど、
最後のはその一言でグッと感動を引き起こす。見事なラストです。
カールじいさんのようなオープニングもよかった。
YouTubeでオープニングのスコアを何度も聞き返して回想しています。
個人的にはこの作品にアカデミー賞をあげたかった。ノミネートにも挙がらなかったけど。
作品賞、監督賞、編集賞、作曲賞をあげたい。
