真田ピロシキ

The Witch/魔女の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

The Witch/魔女(2018年製作の映画)
2.7
なんだかヤングジャンプに載ってそうなリアリティ。漫画原作なのだろうか?ワーナー配給なのが日本のそうした漫画実写化映画と近しい雰囲気をより感じさせられる。バイオレンスでスタイリッシュでミステリアス。悪く一言で言い放つと厨二。私見ですが韓国バイオレンス映画ファンが好むのはもっと泥臭いものが多いと思うんです。世の中の淀みを溜め込んで爆発させるようなやつ。本作からは芸能界の描写が多少あるのでそれを合わせて搾取される少年少女を読み取れなくはないかもと言ったところ。見た目は地味系田舎ガール。しかしそれは世を忍ぶ仮の姿で本当は全て計算通りの万能スーパーヒロイン!これを実写映画で楽しめる感性はもう自分にはないのでした。

気になったのはテンポの緩やかさ。この主人公に何か超常的な力があるのは分かりきっている。なのにそれは1時間近く出し惜しみされて見せられない。重みを感じられていたなら嵐が起きる前の静けさとポジティブに受け止められるのだけれど中高生向けバトル漫画にしか見えてないと高尚ぶったフリに思えて退屈。おかしいなーと思ってたらこれ続きものかい。Part1とあったのは1作品内で二部三部構成されてると思い込んでたよ。これはしくじった。完全な選択ミス。韓国語のリスニング教材を見てたと思う他ない。