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愛がなんだの655321のレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.5
ラストでクスッと笑っちゃった。
恐怖に慄いている方も沢山いらっしゃいますが。
この紙一重の差なのでしょうね。
テルコもマモルもヨウコもナカハラもスミレも
おおざっぱなくくりではみな同じ。
そりゃそうだけど。
人はみな幸せになりたいっスから。
宮沢賢治の“ほんとうのさいわい”とは程遠い幸せ。
きっと宮沢賢治は人生を悲劇だと思っていたのでしょうね。私は喜劇だと思う。
といってもみんながみんなジョーカーよろしく車の上でウェイウェイやってたらヤだけど。

この映画はとても距離感が近い。
きっと誰しも自分と照らし合わせて
観てしまうと思う。
私は登場人物の誰かに特別似ているとは思わなかったし、同時に全て私の一部のような気がした。
これも卑怯で自分勝手な感じかたなのかな?
あ、でもさすがにマモルほど頭空っぽではないと信じたい。

この映画を観て嫌な気持ちになる人って
優しい人だなって思う。
こうして言葉にしてしまうと、この想いと裏腹にまるでテルコが公園で元同僚と話していたシーンのようにペラくなってしまうのは分かったうえで残しておこうと思う。
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