TaichiShiraishi

モンスターハンターのTaichiShiraishiのネタバレレビュー・内容・結末

モンスターハンター(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ポール・W・S・アンダーソンのえいがということで、そもそもなめてかかっていた人が多いと思うのだが、予想外にタイトできちんと面白い良作だった。

個人的にはゲームをしていなかったのがよかったのかもしれない。

モンスターは4種類しか出てこないので、モンスターハンター好きには物足りないだろうが、単に恐ろしい世界来てしまった場合のリアルなサバイバルものとしては、生物の生態系も細かくよく描けているし、それをどう倒すのかをじっくりと納得しやすい形で描いてくれていたので、とても楽しめた。

ミラ・ジョヴォヴィッチ以外の米兵があっという間にエグイ死に方をしていくのももちろんプラスポイントだし、襲われた傷のランボーばりの治し方、トニー・ジャー演じる現地人との交流描写(安易に言葉が通じないのも誠実)もリアルで引き込まれる。

4種類しか出てこないのも、ラストでちゃんと決着がつかずに打ち切り漫画みたいに終わるのも、それくらい強大な世界と怪物たちを相手にしているからだと思えば、まあ?み込めるかな。

とにかく、ちゃんと世界観にリアリティを持たせることができていた映画だった。

そこまで風呂敷を広げずに、単体で成立しようとしていたから、W.S.アンダーソンに興味を失ってからもこれだけで見てほしいと思える作品だった。

何がそんなに面白かったのかはきっちり言語化できないが、ここ最近で104分という上映時間が一番短く感じたのは、間違いなくこの映画だった。

シンプルさが気持ちいい快作。とはいえ、満点はつけられないが(話が駆け足すぎる)
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