ドント

闇動画5のドントのレビュー・感想・評価

闇動画5(2013年製作の映画)
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 2013年。心霊ビデオというよりは一本のドラマのような堅牢な構成の「イタズラ電話」からスタート。一歩間違うと笑いになってしまうショックシーンが速度、タイミング、カメラの引き方など絶妙できちんとおぞましいシーンになっているのが強い。
「迎える女」と「漁港の眼」は女のオバケと「巨大な眼」というベタと新機軸の並びながら、どちらも異様な間を置いて出現するので恐怖になりえている。「いる」のではなく「現れる」、その現れ方がいい。なお何故か後者はタイトルと冒頭数秒のマグロの列を見た瞬間に何がどう現れるのか電撃的直感で解ってしまった。
 グロ厭系に異教スコプツィ、後味の激悪さにオマケのオバケがついた豪華盛り「デリヘルの客」はヤバい客がスーツだったり店長がチョボクレ親父だったり、下着を脱がす様子が丁寧に映っていたりとディテールを重ねてくる。「奇妙なキャンプ場」は中盤までかなり盛り上がったものの、バーン!と出てきたのが水木しげるの妖怪みたいなのだったためちょっと懐かしさが込み上げてしまい惜しかった。やはり闇動画、総じてレベルが高い。
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