まふ

永遠に僕のもののまふのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.9
タイトル、そういうことか…!
と、フィクションであれば何ともエモーショナルになるだけなのですが、実話ベースと聞くとその感情がいくらか引っ込みます。実在する本人はとんでもないシリアルキラーで、実際の犯罪歴も映画以上にエグい。そして今も収監中。
カルロス本人もハンサムでしたが、今作で彼を演じているロレンソ・フェロは更に無垢な天使感がありました。ちょっと困ったような顔で殺すのに殺害後はケロッとしてる。色んな意味で無垢。
映画のカルロスもシリアルキラーの性質はあったんだろうけど、チノに出会ってしまって歯止めが効かなくなっていった感じでしたね。後半はもう何をやっても満たされるわけがなく、綻び始めてからは終わりまでちょっと切なかったくらい。
人はたくさん死ぬし、クライム映画ではあるけど純愛映画だなと個人的には思いました。
実際の事件の被害者のことを考えるとこんな綺麗にして良いのか…とも思わないでもなかったけど、あくまでベースということで…。
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