てぃあら

THE GUILTY/ギルティのてぃあらのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

先にブラックボックスを観ていて、「ギルティみたいな映画かと思ったら違った」というレビューを見てこっちを見た。
たしかにブラックボックスとは、音という題材は同じだけど内容が全然違う。

緊急電話のオペレーターとして「誘拐された」というイーベンからの電話を取り、以降アスガーが電話をしているシーンのみで進行する。
時折、明日の裁判とか供述書がどうのという話が出て、明日の裁判で自分の無罪が証明できれば刑事としてまた現場に出られるようだった。
誘拐された元妻の話、子供の話、元夫に前科がある話を繋げると確かに夫が悪いと思ってしまうが、実は元妻が精神病で誘拐されたと思っていたのは精神病院に連れて行くためだった。
途中でイーベンが「オリバーのお腹の中にヘビがいて、ヘビのせいで泣いていたからヘビを取り除いたら泣き止んだ」と言った時、観てるこっちもゾッとした。
結局マチルデに弟の死体を見るというトラウマを与え、助けを求めたミケルは殴られ、イーベンは自殺しようとしたが保護された。
最終的に、明日の裁判で嘘の供述をして無罪を勝ち取るはずだったのに、自分が何かを変えたかったがために本当は殺す必要のなかった人を殺した、とみんなの前でイーベンに話す。

判断を間違えてしまったことが自分の罪を認めるきっかけになったんだろうけど…でもそれはなぜなんだろう。
イーベンは精神病だから子殺しは殺人ではなく事故であり、自分ははっきりと殺したいという意志を持って殺人を犯したのでイーベンとは違うと言う。でもそれが自分の罪を認めることになぜ繋がる?
そこだけよくわからなかった。

ずっと同じ構図で電話の音声だけでハラハラさせられたので、新しくて面白い映画だった。
てぃあら

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