Linla

ロケットマンのLinlaのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.0
音楽映画、殊に
ドキュメンタリーテイストのものって難しいですな。
そのアーティストに思い入れがあればあるほど無意識に
自分の思い入れ、
好み的な要素を期待してしまうのかとー

そういう意味では
評価高い世間体の中、
自分はそこまでの感覚を得られなかった。

個人的に
ミュージカル苦手なんだけど
思いの外ミュージカル強めの
展開で開始早々及び腰になり
観ててちょっと冷めてしまった点もあった。
んがー
これはあくまでも好みの問題

でも
全編エルトンが
苦しみ続けて
愛に飢え続けて
苦悩しかない無い中で
名曲の数々を生み出していたっていうような作風はうーん
辛すぎるのよって、、、

Your songも
Goodbye yellow brick roadも Rocket manも
悲痛な思いを絞り出し
作り出されたみたいな描写が
これでもかって位に刺さる

けど果たしてほんとに
それだけなのかー?と

生い立ちや
理解し難い思いまで味わって彼の枯渇した叫びが
名曲となったのは事実だろう

でも
押し付けがましくない
優しさに溢れたYour song

懐古的だけど淡々歌いあげるYellow brickや

力強いRocket man

ファンキーな土曜の夜は~や
Crocodile rock

語りかけるみたいに歌う
Daniel

数々の歌を作り上げ
歌っている時の彼は
にこやかだったり
穏やかだったり
楽しかったりしたはず。
そんなところも
見せて欲しかったと。

エルトンの声や曲は
涙ぐんでしまう不思議な感覚をもたらすのは確か。

昔ーし
ライヴハウスでバイトしてた頃


アイアンメイデンしか聴かない子が何気なく流れていた
エルトンの曲に涙してしまったのを目の当たりにした。
その曲は
僕の瞳に小さな太陽

わかるわ~
泣くわ~
歌詞の意味さえわからんでも
そう今だに泣ける自信あるし


エルトンを知らなくても
初めて聞いても
何故か泣けるほど沁みる
それを映画で表現すると
こうなってしまうのかね、、

ハッピーエンド的な
エンドロールだったけど
終始辛すぎて
エルトンは好きだけど
もう一度観たいとは
思えなかったなー
良い映画だけど
辛すぎる映画はな、、、
Linla

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