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ロケットマンのhalのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.4
エルトン・ジョンは派手なひとという認識しかしていなかった恥ずかしい自分がボヘミアン・ラプソディみたいなものだろうと思い見てみた。監督は同じらしく、物語の進み方が似ているとは思った。

まず自分の何が恥ずかしいかといえばエルトンを派手なおじさんとしか思っていなかったことだ。エルトンはフレディ・マーキュリーとは違ってエイズにはならなかったので深く踏み込んだりしていなかったが、その分酒やドラッグに溺れていく姿が痛々しくも素晴らしいタロンの演技で映し出されていた。

彼はまさに天才であり、その能力でいくらでも稼ぐことができたが、金が増えていくたびにどこか心と身体がすり減っていくような感じがした。それでも依存を克服して前に進んでいく姿に感動せずにはいられなかった。
たくさんの名曲を生んできたエルトンだけど、やはりその生涯を歌にするならI’m Still Standingではないだろうか。
自分の足で、ボロボロになっても何度でも立ち上がる彼が本当にかっこよかったな。
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