8637

斬、の8637のレビュー・感想・評価

斬、(2018年製作の映画)
3.7
殺される事で死ぬ、脆い人間の儚さを知らされる映画だった。

幕末の世にも蔓延る不条理。だからこそ人々は根の生き様が強い。

完全に予告の印象ありきなのだが、飾らないシンプルさが反対に役者の本質を引き出していた。
どの役者も眼力が強い。池松壮亮の眼、蒼井優の眼、塚本晋也の眼。

ただ破天荒なだけではない、こちらすらも揺るがせる主人公の生き方は危なげながらも塚本晋也の映画にとても合っていた。

劇場で観ていたら傑作だったかもしれない。
8637

8637