人が人を殺すということは、
今の時代でなくても、戦乱の世でも、
異常であるということ。
普通の精神を以ってしては、
到底なし得ない修羅の所業。
侍は、人を斬る。人を斬って戦う。
250年平和の続いた江戸、
戦争から75年経った現代。
75年ですら、もう人を殺すことを良しとされる世には戻れないと思うのに、
どうしたら人を斬れるんだろうか。
だから、そんな世に戻っちゃいけないんだ。
人が修羅に落ちる時。
心のかき乱され具合で言えば、
ドラマ「ふたがしら2」のが上手かな。
ただ、それだけではない、寂しさの残る作品だった。