こういう、ヒッチコックの巻き込まれ型サスペンスのパロディは、昔はたくさんありましたね。
それこそ、今や古典の「ファール・プレイ」が金字塔ですが。
本作はその系譜の最新作にして大傑作。
さらっと観られるけど、ここまで練られた脚本もそうなかなかはあるもんじゃありません。
演出も見事。
特に終盤でのカーチェイス。追いかけるジェニファー・アニストン、アダム・サンドラーのアップに、追いかけられる“フアン・カルロス”のアップ、そこに気絶しているドラクロワ警部補までアップにするセンスは、ジョン・ランディスを彷彿させました。
「デップー2」に続き海外での忽那汐里ちゃんの活躍が見られるのも喜ばしい限りです。