ももさく

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのももさくのレビュー・感想・評価

3.5
孫のデイジーとその家族がデイジーにとっての祖母が亡くなり色々話しをしている時、写真立ての後ろにあった手紙を見て両親が、それはおばあちゃんのお母さんがドール(代筆をする人)に頼みお母さんに手紙を出していた物だと言う。

字を書く人も増え電話もあり、時代とともにドールと言う存在も減っていったようだ。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン(石川由依)戦時中は戦闘能力の強い女性であった。戦争で両腕を失う。戦後、自動手記人形として代筆業をするようになり人気を得て有名になる。ギルベルトがくれたブローチを大切にしている。

ギルベルト・ブーゲンビリア(浪川大輔)戦争時、ヴァイオレットを道具として扱うのではなく人として色々教えた少佐。

ディートフリート・ブーゲンビリア(木内秀信)孤児のヴァイオレットを引き取り戦争の武器とした。ギルベルトの兄で大佐。左目にホクロがあり髪は長く三つ編みしている。

クラウディア・ホッジンズ(子安武人)C.H郵便社の社長。ギルベルトと親友だった。ヴァイオレットをヴァイオレットちゃんと呼び常に気にかけている。

ユリス(水橋かおり)病で何度も手術をしている。メガネをかけ緑のニット帽をかぶっている。

他登場キャラ→CH郵便者メンバー、ユリスの家族と友達、アンの親族、島の人達他。

    「質問の意図がわかりません」

テレビシリーズと前回の劇場版、どちらもとても良かった記憶のみ残っており細かい事まで覚えていなかったけど、こちらの劇場版始まりから、あれ?この人って…おばあちゃんのお母さん?あ、あの人か!ってな感じで今まで見てた人からしたら一気に蘇りますね。もちろん見てなくても楽しめるとは思います。でも見てた方がより感情移入する気がしました。

墓地、リボン、お子様割引き、切手、宛先不明の手紙、草花のリース、カマキリの手、ジルベール先生、大嵐、指切り、葡萄も印象的。

戦争の怖さも伝わる。殺し合う怖さだけでなく心を失うという意味でも。だからこそ戦争が終わってからのメンタルケアは難しいと感じた。手紙を書く仕事で沢山の人の心を知り心が育っていったんだろうなぁと思えた。

「全てではないですが少しは分かるのです」

海とか雨とか花火の描き方も綺麗!!後、やっぱりヴァイオレットの瞳が美しい!。戦場に出てた女性なのに言葉遣いも含め品がありますよねぇ。

親指を上向きにグー!って立ててたあの人って、あの子の弟?私の想像で合ってるのかな…。

気になった部分としては泣いてるシーン長すぎ!ってのとか悲しいシーンが辛すぎ!ってのとか。泳ぐの!?走るの!?死んじゃうよ!大丈夫!?って思ったり、あいしてるが多いとか…かな。

この作品を作った人もだけど、人に対する優しさとか愛がある人なんだろうし、見る側もそこそこ感情の起伏がある人じゃないと入り込めない。私は前作もテレビシリーズも大好きで泣けたけど、今回は号泣とまではいかないな、ウルッくらいだったかな。

とりあえず見終わって、すっごい良かった!って程でもなかったけど良かったです。


そこそこ高齢の母親に、私はテレビシリーズも前作の映画も好きだったので、この2作目の劇場版をテレビでやると知って、すすめたんですよ、で、私より先に鑑賞した訳です。私が気にもしない部分に着目するんだなぁと思ったのが長すぎる前髪が気になって仕方なかった、切ってやりたくなったのと、名前が覚えられん!と言っていました。母親の友人で映画好きな人がおり、その人にもすすめといてーと言ったら、その人も見てくれたらしく、久々にアニメを見たらしいのですが画風も内容もロマンチックで優しい映画と言っていたそう。人生の半分以上生きた方達は、このような作品をどう見るだろう?と思っていたけど、良い感想がもらえてちょっと嬉しくなりました。そして私は母に言われ前髪に注目しつつ見てみましたが確かに長めのキャラ多めでした。

 「私の生きていく道標になりました」

「みな簡単には素直になれないものだな」