キューブリック版「シャイニング」しか観たことがないので、どうしてもあのイメージが強い。
おなじみのREDRUMの文字、双子の少女、雪、エレベーターなどのアイテムをきっちりと散りばめ、長尺を費やして、気合いを入れてつくられていたと思います。
しかし、本質が抜け落ちている。
早すぎるテンポ、過剰な効果音と音楽、目が光る等のチープな演出、特殊効果の多用、展開や描写の単純明快さによって、恐怖は次第に消え去っていきました。
むしろ笑えるシーンがけっこうあった、、
じわじわと盛り上がる恐怖とか、余韻とか、得体の知れないものの不気味さとか、そういうのがない。
結局、よかったのは「シャイニング」のシーンをそのまま使ったシーンだったという…
原作に近いのは今回の「ドクター・スリープ」らしいけど、キューブリック版「シャイニング」のじわじわ来る地味な怖さを期待していたので、作風が違いすぎて、あれー？？という感じ。
ヴィランのローズは魅力的だったし、「超能力もの」か「アメコミ」だと思えばおもしろかったです。
