ブルームーン男爵

ヴィーナスのブルームーン男爵のレビュー・感想・評価

ヴィーナス(2017年製作の映画)
3.8
カナダを舞台に、保守的インド系家庭で育った主人公はカミングアウトし性転換するが、かつての恋人との間に生まれた息子がやってくる。父(母?)と息子のやり取りが、とてもコミカルに描かれており、かなり笑える。

インド系家庭・性転換・同性婚など、カナダ社会の多様性を感じさせる。一方で、社会はまだ主人公を奇異な存在として扱う等、厳しい現実も描く。難しいトピックも避けずに描きつつ、ここまでコミカルに描く監督の力量は素晴らしい。