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マチネの終わりにのamuのネタバレレビュー・内容・結末

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

中年の恋愛のシチュエーションを外国にしたらなんもかんもお洒落な大人の恋愛物語になるでしょ?というやたらお金掛けたたまに日本で作られるタイプの映画。

ぺらい。
なんとも薄っぺらい。

全て、~風 というだけでちっともお洒落では無いし、美しくもなかった。

中年設定ともなるとよくあるのは不倫ものだったりよくあるけど、50歳くらいの主演二人がお互い未婚(女性の方は婚約者はいたけれど)なため、倫理に反してもいません、なので好きになるのも付き合うのも何するも自由だけれどそれではストーリー的に面白くないから想い合う二人に乗り越えるべき壁は必要で、その壁が女性の方には婚約者がいること、遠距離の距離が国外だということ。男性の方には何も無いが、その男性に片思いする女が仕事関係者にいる。それだけのことだった。はすが、、なんだろうこれは壮大なメンヘラ桜井ユキの物語なだけではないか。巻き込んで大騒ぎして、挙句4年ぽっちで自分の罪を全部暴露してサヨウナラ。罪といっても刑法で捕まるものではないが、法律に無いだけでこういった人の心や人生に一生の傷を遺すような捕まらないタチの悪い罪ってあるけれど、このパターンは本当に罪深いと思った。

ことの罪のはじめはといえば、たんなる片思いであり、片思いは嫉妬になり、嫉妬からのケータイ勝手に見る。の流れなわけだけど、恐ろしいのは見ただけでもクソすぎるのにさらになりすましをして相手を傷つける内容のメッセージを勝手に送信。これはケータイ見ただけ、ヤキモチ妬いちゃったなんてレベルでは無い。

主演の想い合う二人がまず福山雅治さんと石田ゆり子さんということ。福山雅治さん演じる男性の職業が国際的に活動をするギタリスト。石田ゆり子さん演じる女性の職業が国際ジャーナリスト(フランス在住)設定。ごにょごにょ言ってるけど、福山の一方的な一目惚れからの略奪系告白。クセ強伊勢谷友介さんが婚約者で、どんだけ揉めるんかと思ったら関係が終わることはさした話でもなく。ツッコミどころが多い。

ツッコミどころといえば一番引っかかったのは、50歳男女の恋愛なのにむしろ未婚同士の方がリアリティ無く、さらにこれからの将来の話に触れた場面では、「将来、子供を産んで、、」と子供を持とうとしていること。そいうのも全て選択せずに生きてきた人生なのかと思ったらこれから、って。現実的で無さすぎるよ。

と思いきや、安易なケータイ盗み見事件からのあっさりと会うことも無くなった二人はそれぞれ速攻別の相手と結婚し(福山さんに限ってはケータイ盗み見女と結婚してるし)、さらにお互い子供まで持っていた。ケータイ盗み見女はまだしも、石田ゆり子さんの方は不自然過ぎるだろ。

さらに離婚。

それでも?ずっと想っていた??

そこまでの関係だったっけ。
信頼関係も無いからあのメンヘラが送った別れのメッセージなんかを鵜呑みにするし、大人同士という建前から大いに言葉が足らない二人。

美しい物語にしたつもりなのかこれが。
原作あることにびっくり。恐らく、大事な部分は全部抜けちゃってるんだろうな、、そうでなければおかしいだろという薄い薄い物語でした。
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