みかぽん

マチネの終わりにのみかぽんのレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
3.3
作品は、、福山雅治は何処を切っても福山雅治だし、石田ゆりこは終始眉毛がへの字過ぎないか??だったけど、まぁでも二人ともとっても華のある方々なので、やけに多くないか?なアップもそんなに気にならなく、うーむ。それもきっと実力のうちよね😅💦←何だか妙に歯切れが悪いぞ…😅😅
(実は今回、姉の幼馴染みの親友が製作スタッフで参加していると聞き、正直、エンドロールが見たくて鑑賞しました💦)

こちらの映画を観ながら、何故か何十年も昔に観た別離と再会のドキュメンタリーを克明に思い出してしまった。
ある家族がいた。戦争で召集されたまま行方知れずになった夫は、実はロシアで捕虜となり、日本に帰れないまま(いわれのないスパイ容疑だった)帰国の許可が下りず当地へ残留していた。その後も秘密警察を恐れて日本へ連絡出来なく、また帰国は絶望的と告げられたことでやむなくソ連の国籍を取得。同じく収容所経験のある女性と暮らすようになっていた。
その後、ソ連は崩壊。日本と連絡が取れるようになると、日本の妻は今も夫を案じながら帰りを待っていることを伝え聞く。
しかし夫はロシア人の妻の気持ちを慮り、それを伝えられないまま悶々と過ごしていた。
一方、ロシア人の妻は彼の辛い気持ちを分かっていた。優しい夫が日本に残した家族の事を一日も忘れるはずがないことも。
そして彼女は自ら夫の帰国を後押しし、彼にこう伝える。
あなたは私を幸せにしてくれました。
それだけで十分です。私には人の悲しみの上に自分の幸せを築くことなど出来ません。だから、どうかこの先は日本へ戻り、あなたを待っている家族を幸せにしてあげて。

島根県のとある駅に到着した列車から、ウシャンカを被った背の高い老人が降り立つと、そのホームには高齢の小柄な妻が夫の到着を待っていた。80を遥かに超えた夫はすぐに妻を見つけると駆け寄って抱擁し、口づけをした。そして、二人は再び固く抱き合ったまま泣き続けた。。

人を想う心は、距離も時間も一足飛びだ。一瞬、デシーカの「ひまわり」が脳裏を掠めたが、同じように戦争に引き離された彼、彼女の現実が映画の物語を凌駕しており、思わず私までテレビの前で大号泣。。(長々とすみません💦)

もとい、幾多の試練を乗り越えて再び向き合う主人公たちの愛の行方はさていかに…😅。
みかぽん

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