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新しい遺言のnagashingのレビュー・感想・評価

新しい遺言(1936年製作の映画)
3.5
同工異曲の室内劇。たぶんこれも自身の戯曲の映画化。映像的な見所には乏しく、冒頭の車内の夫と妻のカットバック、ドアベルをステッキで長押しするシルエットのパンくらい? 自分の人生経験が貧しいせいか、ギトリの結婚生活に対する態度が達観しすぎているせいか、だんだんなにが問題なのかわからなくなってくる。音楽的なマシンガントークで強引に幕引きを図られるころには、いろいろどうでもよくなっているので、口八丁で事態を煙に巻くカタルシスもあまり得られず。ジャンヌ・ダルク像のたらいまわしは最高。
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