このレビューはネタバレを含みます
エリザベスってすごく強い女王のイメージだったけど、メアリーはさらに強いのかもしれない。
「''女''王」であるが故の問題とか苦しみとか。男系しか王になれないとか無いのか〜進んでる〜と思いきや、バリバリに女性蔑視。
ダーンリー卿かわいそうな気もするなあ。大量の人に滅多刺しにされるリッツィオも、それを目の前で唐突にやられたメアリーと侍女もだけど、好きだったリッツィオにとどめを刺さなければいけなかった。し、暗殺されるし。
「子供を作ってやった」とかサインを捏造だとか嘘ついて人を殺し「子供を抱かせないのか」とか何様よ…とは思うけどな。エリザベスの男として生き国と結婚する決断もメアリーは理解できただろう…
メアリーの「女王と結婚した男が野心を抱かないわけがない」はさすがだったな。で、「私はヘンリー八世じゃないから次々に夫を乗り換えない」もなかなか草w
男たちが仕組んだことを、女王の陰謀とされて国に嫌われて…
子供を産めるか産めないかが王族としての人生をとてつもなく左右する。
何がなんでも子供も授かってやるという気迫がすごいメアリーに圧倒されたわ……怖すぎる……
カトリック的にはメアリーが正当だけど、英国国教会的にはエリザベスの方が正当なんだよなあ。
結局エリザベスは国と結婚したのみで、次の王はメアリーの息子ジェームズに。フィクションかと思うくらいとんでもないよくできた話だけど、現実なんだもんな……女性同士だったからな気がする。
若く勇敢で美しいメアリー
秘密の会談でそれを理由に蔑まれても守るエリザベス
結局(本物かわからない)謀反で処刑されるメアリー