Pam

ふたりの女王 メアリーとエリザベスのPamのレビュー・感想・評価

4.4
時代劇はいつも歴史のエピソードの勉強のために見るのですが・・・(脚色は無視、とりあえず大筋が理解したい人)

思ってたより面白かった。っていうかもうすごいですよ。これはいい映画です

スコットランドのメアリー妃とイングランドのエリザベス妃の友情というべき、女同士のシスターフッド。 

学んだことは、家同士の位により、女のほうが位が上ならたとえ腹違いの兄でも、女王になれるということ。あと、この人達のカトリックVS新教徒のみごとな対立は日本で育ったものには想像もつかない。

調べてわかったのだがシアーシャの元夫は『王妃マルゴ』のお兄さんの一人だったんだね。ややこしいがあのメディチの義理母とも戦ってたと思うと突然歴史も身近に感じられる。

あと追放されたノックスが実は長老会を作る大物になることね。。これは歴史的事実として勉強になった。

エリザベスのメイクがすごい。マーゴット・ロビー様、ターニャも、ハーレークイーンもバービーもぶっとぶこの変装ぶり。

物語はどちらかというとメアリーが中心なんだけど、やはりイングランド王のエリザベスの神々しさにはなにものも勝るものはないわ。

しかし、マーゴット・ロビーという稀代の美人女優にこういう姿をさせるとはマーゴット・ロビーはほんとうにすごい!!!!

麻のカーテン、若く美しいメアリー、醜く(メイクしている)エリザベス、このふたりの会合シーンは映画史に残る感動シーン。

マーゴット・ロビー、シアーシャ・ローナン、ジェンマ・チャンの3人登場の場面はさすがにゴージャスぅ!マーゴット様が正統派美人なら、シアーシャはメリル・ストリープの後継者よね。どう見ても。ちょっと頑張りすぎだけど。この距離感のあるシスターフッドの会話劇をよくぞ完成させたなとほんとうに演技力、編集、装飾すべて◎◎◎。まぁ、このシーンもほぼ想像なのでしょうが、それなりにそれがわかる演出なのでまたすばらしくいいのです。

黒人の大使やアジア人の侍女をポリコレで持ってこようとも決して変に見えないこの構成佇まいもすごい!!


ということであたし的にはとっても気に入ったので高得点ね。
Pam

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