この映画のレビューに女性ならではの強さ美しさとかそういう言葉は使いたくないね。個人的にね。
2人とも、メアリー/エリザベスとしてより国王として生きてるからどうしても「この言葉は王としては正しいけど的確に相手の地雷を踏み抜くな」って言葉を使う。従姉妹として手を取り合いたいけど国王として下に見られるのは受け入れられない。印象的。
周りの男たちと対等(地位もあるから対等以上)になり手と手を取り合い国政をしたいメアリー。実際対等どころかただの王冠をのせる台としてしか見られていない。兄やら臣下やらメアリーについて云々言ってる奴らみんな灯油ぶっかけて燃やしたいよな(過激派)。
一方。人間であることを捨てて孤高の国王として生きるエリザベス。人間を捨てても忘れることはできず、奔放で輝くメアリーにコンプレックスを抱く。
賢くて強かなだけにやりたい事とやるべき事が乖離していてその事実を理解してもやるべき事を選ばざるを得ない哀しさ。
ジャクロくんが見目麗しいクズ人間だったので5000点です。